岩崎 守

Mamoru Iwasaki

遺稿

人間、生を受け、人生に何を成し得たかが常に問われるものである。
その思いが五十年近く絵筆を持つ私自身を励ましつづけてきた。
ここ十年あまり、英国型水彩から、より日本的水彩をめざして、
心家風景から転じて宗教的な主題を中心に表現するようになった。
八百年祭を迎えた源平合戦の主役義経に思いをはせた
「諸行」「無常」の連作。
日航事故法要の「昇天五百二十」。
経本を読む中で生まれた
「三夢」「五想」「正念」「合掌」「授記」「加陀」
シルクロードやチベット、ルンビニを連想しての
「授教の道遙か」などの制作活動を通して、
自分自身の心の内に語ることに重きをおいてきた。
そうした活動の中で何をテーマにすべきかを考える事は、
自分の生き方をどうすべきかに繋がり、
制作することによって、心が洗われる思いである。

My Work

作品集

授教の道遥か

伽陀

三夢

慈光受

呉港

君臨